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歯科医院で歯石を取る

神戸市兵庫区の北村歯科医院です。🌷

今回は、歯周病の治療でよく衛生士さんや歯医者さんに歯の掃除をしていきましょう。歯石を取りましょうと良く言われますよね。

なぜとっていくのかと言いますと歯垢や歯石は歯周病菌の塊なので、歯垢や歯石があることによって歯肉に炎症が起こります。この歯石を取っていく時に歯科医院では超音波スケーラーやハンドスケーラーで取っていきます。

超音波スケーラーは、振動により歯石を槌打、はく離し、またチップの先端では、超音波によって水流は霧状となって、真空泡まつ現象が生まれ、この物理的作用で歯石が粉砕されます。

 

<超音波スケーラーの利点と欠点>

利点

① 歯肉縁上歯石を短時間で取ることが出来る 

② あまり力を加えずに取ることができる 

③ 注水により洗浄効果が期待できる

④ 歯が動いていても使うことができる 

⑤ 着色しているもの ヤニや茶渋などを取ることができる

欠点

① 歯肉より下にある歯石を取るのは不向き 

② 超音波の振動により痛みを感じることある 

③ 注水するので水が喉に溜まる

④ 操作を誤ると根っこの面が傷つけることがある 

⑤ 歯石を探ることが難しい

 

<注意していること>

ペースメーカーを使用している患者さんには使わない

セラミックや金属などに傷をつけないようにしています

歯の面も使用した後は研磨をすることで見えない傷を磨いています

 

ハンドスケーラーを使ったルートプレーニングは歯肉の下の歯の根っこの部分についた歯石や壊死セメント質や細菌の塊をとることができます。

歯周病が進行してくると歯を支えている骨を少しずつ溶かしていきます。

歯の周りの骨を溶かしながらじわじわりと根っこの方に歯石が歯周ポケットの中に入り込んできます。

このような状態になると、歯磨きでは汚れを取ることができまくなります。超音波スケーラーでも取れない深いところに歯石がついてしまいます。

そうなると麻酔をしながら、ハンドスケーラーで少しずつこそいでいくことになります。

 

 

<ハンドスケーラー>

スケーラーはこのようなものになっています。

超音波スケーラーと違ってハンドスケーラー(キュレットスケーラー)なので歯茎の中深くまで触ることが出来、

歯石の触知もしやすいです。

 

スケーリング

スケーラーと呼ばれる器具を使用して、主に歯の表面の歯石やバイオフィルム(細菌の塊)を除去する処置。

ルートプレーニング

歯周ポケット内部の歯石や歯根表面の汚染されたセメント質を除去し、歯の根を硬く滑らかにする処置。

 

<ルートプレー二ング目的>

ルートプレー二ングによってより歯茎の中を触っていき、歯周病の原因の細菌叢を取り除くことです。

より深くの歯石を除去するというだけでなく、毒素に侵された歯の根部分も除去し、歯周病の原因を取り除きます

歯の根部分の表面を固くつるつるにして再び歯石が付着することを防止するとともに、歯茎との再付着を促し歯周ポケットを浅くすることが目的です。

 

<ルートプレー二ングの注意点>

ルートプレーニングを行う際には歯のセメント質を削りすぎないようにする必要があります。

歯根部分には硬い「エナメル質」がないために、比較的簡単に削れてしまいます。

削りすぎると知覚過敏を引き起こす可能性もありますので、特に深い歯周ポケットの場合、治療者の技術が必要になります

さらに重度に進行した歯周病では、歯周ポケットの奥深くに歯石が付着しています。

歯周ポケットの深部は、スケーラーが届きにくくなっています。 また、目で直接見て確認することもできません。

そのため歯周ポケットが深い場合には、歯茎を切開して目で見て確認できるようにした上で、スケーリング・ルートプレーニングを行うことがあります。これを「フラップ手術」といいます。

フラップ手術の最大のメリットは、歯茎を切開することでプラークや歯石を目視で確認しながら確実に除去できることです。そのため、歯周病の進行が中等度、重度な場合、スケーリング、ルートプレー二ングのような非観血処置よりも的確なスケーリングが可能になります。

 

スケーリングによって定期的に歯石、汚れをとるクリーニングで予防、

進行してしまった歯周病の原因を取り除くルートプレー二ング、フラップ手術

ご自身の歯を多く長く続ける為にも是非北村歯科医院にお越しください🦷