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歯周病の細菌について

こんにちは、神戸市兵庫区の歯医者さん 北村歯科医院の北村聡一です。

今回は、歯周病の細菌について書いていきたいと思います。

歯周病とは細菌感染によって発症していきます

歯周病は歯肉炎と歯周炎と分けることができます。

歯肉炎は、細菌のだす毒素によって炎症が歯ぐきに起こっているものをいいます。鏡で見た時にすこし赤くなっていませんか?また、歯ブラシで磨いたときに出血がおきていませんか?そのような症状が出ていると歯肉炎の可能性があります。歯周病菌は出血部の血を餌にして増えてしまいます。出血を放置しておくとどんどん増殖して症状を悪化していきます。

歯周炎とは、歯肉炎が悪化することで炎症が歯を支える歯槽骨まで広がってしまい、骨を溶かしてしまった状態をいいます。歯医者さんで歯茎の検査をしたときに4ミリ以上のところをおもに歯周病といいます。この状態を放っておいたままにしていくと歯がぐらぐらしていき、最終的には抜け落ちてしまいます。

歯周病菌は、歯ぐきから出血させるだけではなく、歯周病菌は出血したところから血管内に入り込み、様々な病気との関りが認められるようになってきました。

なぜかといいますと、血管に入った歯周病菌から毒素が放出され体に対して悪影響を及ぼします。

例えば、その一つとして、動脈硬化の作用があります。動脈硬化が進んでくると脳梗塞や心筋梗塞などの大きな病気につながります。歯周病の患者は約3倍のリスクがあると考えられています。

次に、糖尿病とも、深くかかわっています。歯周病菌の毒素によって、マクロファージからTNF-αが作られます。この物質が増えるとインスリンが体の中で作りにくくなります。インスリンは血糖値を下げるホルモンです。つまり血糖値が上がるということです。

そのほかに、認知症、間接リウマチ、腎臓病、低体重児出産にも影響があるといわれています。

最近では、外科手術を予定している患者さんの紹介が病院からされることがあります。

理由としては、オペをするときに口腔内をきれいにしてほしいということです。また、歯の動揺があればオペをするときの呼吸器機材の邪魔にならないようにしてほしいというときもあります。

 

なぜきれいにしてほしいのか?

お口の細菌が、血管内に侵入して、手術後の患部に侵入することで傷の治りや予後を悪くするからです。また、飲み込みが悪い場合は、お口の中の細菌が誤嚥によって肺の中に入り込み「誤嚥性肺炎」を引き起こすことがあるからです。

歯周病をどうやって治療していけばいいでしょうか?

まずは、歯みがきをすることです。

しかし、普段から全く歯みがきをしていないということはありませんよね?

歯周病を予防、歯肉炎を治すためには歯みがきにもコツがあります。

本当に、お口全体をみがき残しなくみがけているでしょうか?

是非、歯科医院でプラークの染めだしを行って歯みがきのコツを教えてもらってください

歯みがきだけでは、十分ではありません。歯ブラシの毛先は歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)のどこまで届いているでしょうか?

しっかり届いたとしても1ミリから2ミリくらいでしょう。

歯周ポケットの3ミリ以上のところには届きません。

3ミリ以上の部分になると歯科医院で使う掃除道具で掃除するようにしましょう!スケーリングといって振動する機械で歯石を取った経験はあるでしょうか?振動する機械では約4ミリくらいのところについている歯石や歯周病菌・ヤニ・バイオフィルムを取っていきます。これらは、歯の表面にもついていますが歯ブラシでは取ることができません。歯科医院でとってもらうようにしてください。

歯の汚れを取ることと、普段の歯みがきをすることで歯周病は改善していきます。

自分の力だけ、歯みがきだけでは、骨が溶けてしまった歯周病は治すことができません。歯科医院で一緒に直していきましょう。

歯周病を治すことで、大きな病気(動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病・認知症など)の予防の助けになります。

北村歯科医院では大きな病気は治すことができませんが、歯周病の治療をすることができます。

歯ぐきからの出血や口臭が気になっている方

糖尿病やコレステロール値が高い方

歯のぐらつきや歯が抜けってしまって不安な方はぜひご相談ください。

 

 

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神戸市兵庫区の歯医者さん 北村歯科医院 ☎078-681-1582