平均寿命だけでなく「健康寿命」も大切に!
こんにちは、神戸市兵庫区の北村歯科医院 院長 北村聡一です🦷✨
みなさん、「健康寿命」という言葉を聞いたことはありますか?
平均寿命は年々延びていますが、ただ長生きするだけではなく、できる限り自立した生活を送ることができる期間=健康寿命を延ばすことが、とても重要になっています。
せっかく長生きできても、寝たきりや認知症で日常生活が送れなくなってしまってはつらいですよね。
今回は、健康寿命を延ばすための大切なキーワード、**「フレイル」と「サルコペニア」**についてお話しします。
フレイルとは?
フレイルとは、加齢にともなって心身の活力が低下し、「健康」と「要介護」の中間にある状態のことです。
放っておくと、生活機能の低下や寝たきり、死亡リスクが高まってしまいます。
フレイルには、3つの側面があります:
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身体的な問題
低栄養、筋力低下(サルコペニア)、転倒、骨折、口腔機能の低下など -
精神・心理的な問題
意欲の低下、認知症、うつなど -
社会的な問題
孤立、独居、経済的困窮、閉じこもり
この3つは互いに影響し合い、「フレイルサイクル」と呼ばれる悪循環を引き起こします。
サルコペニアとは?
サルコペニアは、加齢により筋肉量が減り、筋力・体の機能が衰える状態のことです。
進行すると、転倒・骨折のリスクが増え、活動量が低下し、健康寿命が短くなってしまいます。
原因としては、
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加齢による自然な筋肉の減少
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運動不足(寝たきりなど)
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栄養不足(特にたんぱく質・ビタミンD)
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慢性疾患(糖尿病や心疾患など)
などが挙げられます。
フレイル・サルコペニアを予防するには?
ポイントは栄養・運動・社会参加の3つです!
✅ 栄養面の工夫
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たんぱく質(肉、魚、大豆、卵、牛乳など)
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ビタミンD(魚・きのこ類+日光浴)
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カルシウム(乳製品・小魚・野菜など)
栄養が偏ると筋力が低下し、身体機能も落ちてしまいます。
✅ 運動習慣をつける
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ウォーキング(1日5000~6000歩が目安)
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筋力トレーニング(スクワット、片足立ちなど)
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ゴムバンドなどを使った簡単な運動も効果的!
✅ 社会との関わりを持つ
人と会い、話し、地域活動に参加することが、心と体の健康を維持する大きな力になります。
フレイル予防には「お口の健康」もカギ🔑
実は、歯やお口の状態もフレイルに大きく関わっています!
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歯が抜けてしっかり噛めないと、栄養不足に直結
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歯周病は、糖尿病などの病気とも深く関係
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嚥下機能(飲み込み)が低下すると、誤嚥性肺炎のリスクが増加
だからこそ、定期的な歯科検診とお口のケアがとても大切なんです✨
当院では、**口腔機能トレーニング(MFT)**や、嚥下チェックも対応しております。
実際の現場で感じたこと(スタッフ体験)
以前、入院施設のある病院に勤務していたときのこと。
元気に歩いて入院された高齢者の方が、入院生活の中で徐々に筋力が落ち、寝たきりになってしまうケースを多く見てきました。
中でも一番多かったのが、独居の高齢者。
おひとりで食事や薬の管理をするのが難しくなったり、外出が億劫になり、次第に人との接触が減り、認知症やフレイルが進行してしまうのです。
そこで私たちは、ケアマネジャーさんや地域の支援サービスにつなげるお手伝いをしていました。
人と人との関わりの中で、その方の暮らしを支える仕組みを作ることで、**生活の質(QOL)**を取り戻していくお手伝いができたと実感しています。
最後に:フレイル予防のために、今日からできること!
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バランスの良い食事
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無理のない運動を続ける
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社会とのつながりを持ち続ける
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そして、お口のケアを忘れずに!
「ちょっとした違和感」「最近疲れやすいかも」
そんなサインに気づいたら、早めにご相談ください😊
私たち北村歯科医院では、歯やお口の健康を通じて、みなさんの健康寿命を支えるお手伝いをしています。
気になることがあれば、どんなことでもお気軽にご相談くださいね。
神戸市兵庫区 北村歯科医院
🦷 地域に根ざした医療で、みなさまの健康な毎日をサポートします!