床矯正装置ってなに?
~小児矯正における効果と使い方~
「子どもの歯がガタガタしてきたけど、大人のようにワイヤー矯正をするの?」
小児矯正を考える保護者の方から、こうしたご質問をよくいただきます。
神戸市兵庫区の北村歯科医院では、小児矯正において 床矯正装置(しょうきょうせいそうち) を取り入れています。これは入れ歯のように取り外しができる装置で、顎の成長を利用して歯がきれいに並ぶスペースを作ることができます。今回は、この床矯正装置の特徴や効果、使い方についてご紹介します。
床矯正装置とは?
床矯正装置とは、レジンという樹脂で作られた「床(しょう)」部分と、歯を支える金属のバネ、そして中央のネジで構成される取り外し式の装置です。
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対象年齢:6歳~10歳ごろ(顎の成長が盛んな時期)
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目的:歯が並ぶスペースを確保する、顎の成長を正しく誘導する
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特徴:取り外し可能、必要に応じて少しずつ拡大できる
床矯正の効果
1. 歯が並ぶスペースを作る
歯並びがガタガタになる大きな原因は「顎が小さくて歯が並ぶ場所が足りない」ことです。床矯正装置はネジを回すことで少しずつ顎を広げ、歯がきれいに並ぶスペースを確保します。
2. 顎の成長を利用できる
成長期だからこそ可能な治療です。顎の骨が柔らかい時期に働きかけることで、無理なくバランスを整えられます。
3. 抜歯を避けられる可能性
大人になってからの矯正では、スペース不足を解消するために抜歯が必要になることがあります。床矯正を行えば、将来的に抜歯をせずに矯正できる可能性が高まります。
床矯正装置の使い方
装着時間
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できるだけ 1日14時間以上 の装着が目安です。
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学校に行く間や食事のときは外しても大丈夫ですが、帰宅後や就寝中は必ず装着します。
ネジの調整
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歯科医院の指示に従い、数日に1回程度、保護者の方が専用のキーでネジを回します。
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回すたびに0.2~0.3mm程度装置が広がり、少しずつ顎が拡大されます。
お手入れ
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毎日外して水洗いし、歯ブラシでこすって清掃します。
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熱に弱いため、お湯につけるのはNGです。
床矯正装置のメリットと注意点
メリット
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成長を利用して自然な矯正ができる
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抜歯を避けられる可能性がある
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取り外せるので清掃がしやすい
注意点
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装着時間が足りないと効果が出にくい
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ネジの調整を忘れると治療が進まない
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最初は違和感があり、発音や食事に慣れるまで時間がかかる
つまり、保護者とお子さんの協力が治療成功のカギとなります。
北村歯科医院でのサポート
神戸市兵庫区の北村歯科医院では、床矯正装置を使用する際に
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装着の仕方と外すタイミング
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ネジの回し方の練習
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お子さんが続けられるような工夫(シールカレンダーや声かけ)
を丁寧に指導しています。
ただ装置を渡すのではなく、「家庭でどう続けるか」を一緒に考え、継続をサポートしています。
まとめ
床矯正装置は、成長期の子どもだからこそ使える取り外し式の矯正装置です。
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歯が並ぶスペースを作る
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顎の成長を正しく導く
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将来の抜歯や大掛かりな矯正を避けられる可能性がある
といったメリットがあります。
「子どもの歯並びが気になる」「抜歯をしない矯正をしたい」という方は、ぜひ神戸市兵庫区の北村歯科医院にご相談ください。お子さんの成長に合わせた最適な小児矯正をご提案いたします。
詳しくは以下のHPを ↓

