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リグロスを用いる歯周組織再生療法の勉強会に参加してきました!

皆さん、こんにちは。神戸市兵庫区にある北村歯科医院です。

梅雨も明け、ついに夏本番ですね!お子様は楽しい夏休みですね!

熱中症や夏風邪などには十分気をつけて素敵な夏をお過ごし下さい😊

 

さて今回のテーマはリグロスを用いる歯周組織再生療法についてです!!

7月27日の診療終了後、先生と歯科衛生士2名で勉強会に参加してきました✏

今まで耳にしたことがなく、大変興味深い内容だったため参加することになりました!

 

まずリグロスを使用するまでには流れがあります。

歯科医院ではむし歯を治療する以外に、歯周治療というものがあります。

自分にはあまり関係がないと思われている方が多くいますが

いつの間にか歯周病が進行していたというケースが多くあります。

 

歯周病とは、歯と歯茎の境目に付着した歯垢(細菌の塊)、歯石の中に存在する歯周病菌により、

歯茎の発赤、腫れ、出血などが起こる病気です。

進行すると歯と歯茎の間に深い隙間(歯周ポケット)ができ、そのままにしておくと歯を支えている歯槽骨などの

歯周組織が破壊されて、結果的に歯を失う原因になる病気のことです。

 

歯周病の治療には大きく分けて歯周基本治療歯周外科治療の2つがあります。

歯周基本治療は歯周病の原因であるプラーク・歯石を除去し、炎症症状を改善するために

行われる治療のことです。

歯周基本治療だけでは症状が十分に改善せず、深い歯周ポケットが残っていたり、複雑な歯槽骨の欠損が

認められる場合は、歯周外科治療が行われます。

歯周外科治療の1つに保険適応の治療であるフラップ手術(歯肉剥離掻爬手術)というものがあります。

フラップ手術とは歯周基本治療では除去できなかった歯周ポケットの深いところに存在する

プラーク・歯石などをきれいに除去するために行われる治療方法で、

歯肉に局所麻酔を行なった後、歯肉を切開・剥離してプラーク・歯石などを取り除きます。

フラップ手術時に歯周組織再生療法を併用することで、失われた歯周組織を再生させる工夫を

することもあります。

 

このフラップ手術を行った後に行う再生療法としてリグロスが開発されました!

リグロスとは最近開発された世界初の歯周組織再生医薬品で、リグロスを投与することにより

歯槽骨などの歯周組織が再生されるというものです。

リグロスの成分は細胞を増やす成長因子で、この成長因子の作用により歯周病で破壊された

歯周組織の再生を促進する治療法です。

フラップ手術で、プラーク・歯石などを取り除いた後に歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布し、

歯を支えている歯周組織の再生を促します。

リグロスと同じ成分は、すでにやけどや床ずれなどの治療に使用されています。

 

リグロスを使用するにあたり、使用できないこともあります。

<禁忌>

・リグロスの成分に対し過敏症の既往歴のある患者様

・口腔内に悪性腫瘍のある患者様またはその既往歴のある患者様

(例)舌癌、歯肉がん、悪性黒色腫

これに当てはまる場合は使用することができません。

 

この勉強会に参加して、今まで知らなかった治療法を知ることができ、大変良い勉強になりました。

この治療法で少しでも多くの方の口腔内が改善されればいいなと思います。

歯科医療もすごく進歩してきているので、これからまた新たな治療法が開発されていくと

考えるとすごく興味深いです(^▽^)

 

まだあまり知られていない治療方法ですが、当院ではもっと患者様のお口の状態が

よくなるように取り入れていきたいと考えています。

患者様1人1人お口の悩みは異なると思いますが、少しでもその悩みが解決するように

一緒に考えていきましょう!!!

 

また興味がある方はいつでもご気軽ご相談ください😊

北村歯科医院一同、お待ちしております!

 

神戸市兵庫区北村歯科医院 歯科衛生士